この本は2週間くらい前に読んでずっと感想を書こうと思っていました。
この本は、マインクラフトを作り上げた”ノッチ”ことマルクス・パーションがいかにしてマインクラフトを作り、またインディーズゲームながら3000万本売り上げ億万長者になったのかが細密に書かれています。
この本には、ノッチの事以外にゲーム業界がどういう経緯を辿って来たのかもアバウトながら分かるように書かれていました。
かなり細かく書かれていますが重要な流れだけ書きます。

【幼少期】
まずノッチは、小さい頃からレゴが大好きでした。
そして父の影響で1980年代のPCでプログラミングを学びながら簡単なゲームを作ったりし始める。
→レゴが大好きという事が、マインクラフトのように自由に創造できて形に出来るゲームが好きで作りたいという根本の理由が分かります。

【青年期】
ノッチの家庭は小さいときに両親が離婚し、その後父は薬物依存、妹はホームレス&薬物依存で母と2人暮らしになりました。
しかしこの事でノッチが家族のしがらみに捉われずと言うか家族と付き合う時間がないからこそずっとやりたいことに時間を費やすことが出来たという事に繋がります。
→コードを書いたりプログラミングする技術は常人よりも遥かに高く正直そういう系の会社に入ればどこでもトップレベル(詳しくは忘れたけど、かなりハイレベルの数学学者しか入れないクラブに入れる程らしい)

【社会人】
ノッチはミダスプレイヤーというゲーム会社に入社しますが、ある理由で辞めてその後も何回か会社を渡り歩きます。
確か最初は仕事にやりがいが無くて辞めて、次は会社の考えが合わなくて辞めて、休憩時間にゲーム作れないなら辞めてという感じ。
→ノッチの願望は自分のゲームを作りたい、しかし生活するにはお金がいるので働かなきゃいけないという事で仕事の休憩時間にゲームを作ってもいい会社を探していました。

最終的にゲームとは関係ないけど休憩時間にゲームを作ってもいいという会社に入りその社長がノッチのプロジェクトを理解してくれる人でその会社でようやく落ち着きます。

実は後半まで全然マインクラフトが出来る気配がありません。
いろんなインディーズゲーム作成大会に出たり、いろいろな会社でゲームを作りますが会社は利益を追い求め、成功したシリーズを作れとしか言いません。
勿論会社なので決まりがあり、なかなか自分が作りたいゲームを作るという機会は訪れません。

そんな中あるゲームと出会います、それはノッチが天才とまで言ったとても自由性があり、その後のマインクラフトに似たゲームでした・・・が、作成者がプレイヤーに自由性を与えたいと思う一心でコードを公開します。
しかしそれが悪い方向に進んでしまい、そのコードを使った紛い品が幾つも流通してしまう事になりそのゲームがあまり日の目を見ることがなかったのです。

しかしノッチはそのゲームを原案としたゲームを創造しますそれがマインクラフトでした。
マインクラフトのテスト版をインディーズゲームサイトで無料で配り、プレイヤーからの意見1つ1つに耳を傾けました。
その繰り返しをしていく内にどんどん有名になっていきます。
要因の1つにYoutubeがあります。マインクラフトという自由性があるゲームと他の人と共有できるYoutubeによりかなりの勢いで人気が広がっていきました。

そしてマインクラフトの製品版をリリースし、その売れ行きが良好で会社としてやっていけると判断し、Mojangの設立に至ります。

その後は社員を何人か雇い、マインクラフトのアップデート作業に追われる事になるのですが、ノッチは1つのゲームにこだわるのが好きではないので新たなゲーム作成へと向かうという所で終わります。

ゲーム会社なので一発屋で終わるわけにはいきません、そこで第1発目にリリースされたのがScrollsです。
ノッチと一緒にMojangを設立したヤーコプは、お互いにMTGにはまっていた時期がありそれが根本な理由だと思われますが、ScrollsというTCGとボードゲームの組み合わせたようなゲームが生まれました。

【感想】
この本の途中からやはりアップルやアンドロイドが登場し始め、アプリゲームという時代の訪れに触れています。
ゲーム会社はヒットした作品を掘り下げるばかり、ヒットしたシリーズが好きな人は買うから安定した収入が見込めるが、それ以上のヒットは見込めない。
そんな事をしている内にF2Pの時代に突入。
基本プレイするまでは無料。やりこむなら課金を強いるゲーム。
しかもネットでダウンロード出来る!→販売会社のコスト軽減ではなく、販売会社そのものが必要ない時代に。
ゲーム業界は開発会社だけあれば成立する時代になろうとしている。
しかし、コストが軽減された分生半可なゲーム=1つのジャンルで同じようなコピーゲームの流通がされはじめる→カードバトルゲームや某パズルゲームなどいろんなジャンル
これが悪いとは言いません。自分は面白いと思ったゲームしかやらないだけなので。

マインクラフトが成功した理由は主に3つ。
・マインクラフトその物が人間の創造性をかき立てるポテンシャルがあるゲームだった。
・SNSやYoutubeで他の人と共有しやすいゲームというかコンテンツだった。
・ノッチが何万との人の意見を聞き常によくしていった事と、ファンイベントを多く企画するなどファンを第一に考え行動した。
だと思いました。

夢を追い続ける人は、仕事で成功しててもそれを投げ打ってでもそっちを選ぶんだなぁって。
しかもかなりの大手会社で昇進して重役について、収入が安定していても自分たちのゲームを作るために仕事を辞めるっていう・・・凄いなぁと思いました。


長く愛されるゲームは大体運営が良くないと続かないと思います。
常にファンの声に耳を傾けモニターする。
現状のLOVにも同じことが言えると思います。すぐにバグの修正が行える、運営の人の多くが普通にプレイヤーとしてプレイしている。
これはとてもファン側からしてみても面白いし、プレイヤーとしてプレイする事でゲーム環境自体も運営が分かっているだろうという安心にも繋がる。

あとは本の中にMTGも何度か出てきて、大概ゲーム好きな人って1度はMTGに触れてるんだなぁと思いまた偉大なゲームだなとも思った。

なんとかMTGとLOV両方のワード入れて感想書いてみましたw

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